小説の方がエロティックで,アニメ映画が爽やかなものだったなぁと感じました. 色々違うんですが,まぁ,終わり方の違いの影響でしょうなぁ. あとは千葉と時田の関係性であったり,千葉の印象. 小説はパプリカの時に治療した能勢や粉川にかなり身を委ねましたし, 小山内にすら許すシーンがありました. あと,アニメでは粉川がPC画面からアクセスしたラジオクラブですが, 小説では六本木のあるビルに佇むバー?で能勢らの馴染みの場所として描かれていました. ラジオクラブが現実と夢の境界のような役割を担っていたのはどちらも同じですが, 店主たちがアニメ以上に小説では大活躍かつ小説の締めも担っていました.
アニメ映画が映画という感じ.映画のパプリカ. 小説は深夜帯にやるような連続ドラマといった感じかな.
どっちもおもしろい. それぞれに良さがある. ただ,小説から入るとアニメ映画はそこそこ違うので違和感を感じてしまうと思うので, アニメ映画から見て小説を読んだ方がスッと味わえると思う. まぁ,私がそうだったんで,そっちの方が良いよと言ってしまうわけですが.
追記:
書くのを忘れていたことがありました.
アニメ映画で有名な所長の発狂シーンでの台詞「~オセアニアじゃぁ常識なんだよ!~」という
長めの台詞は小説ではありませんでした.
そもそも原作では分裂病患者の夢であり,アニメ映画では誇大妄想狂患者の夢と変わっています.
「オセアニアじゃぁ常識なんだよ」は今敏監督のオリジナルってことですね~