芋の独り言

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これからの学術分野の形成

これまでは学問体系の細分化・専門特化が行われてきた.

専門家(スペシャリスト)の存在はこれからも大事だが,これから大きく技術革新していく世の中で,狭いせまーい一つの分野だけに特化していくことベストな作戦と言えるだろうか?

私はそうではないんじゃないのか?と思っている.

若干下火になりつつある人工知能分野を見ると,この分野は様々な学術分野の複合した分野であり,人工知能という分野を研究するには一つの分野だけを極めればよいというわけではないことが分かる.

そもそも,今のAIブームの火付け役となったニューラルネットワーク神経科学者の発案で,アルゴリズム専門家の功績ではないはずだ.もちろん,アルゴリズムの知識も必要であったはずだが,同時に神経細胞学といった生物・解剖学的知識も必須であったことは言うまでもない.

他の分野においても,異分野融合が盛んに行われ始めており,異分野融合のためには前提となる基礎知識は皆等しく理解していなければ議論できない.例えば,プログラミングは日本における文理問わず必須スキルになりつつある.

つまり,これからの時代は細分化ではなく,異分野融合の時代であり,その波に乗るためには,これまでの狭く・深くではなく,(出来るだけ)広く・深く知識・技術を獲得した深いジェネラリストこそ重宝されていくのではないか?ということである.