あくまで知的ツールとして使うべきだと,ダニエル・デネット氏は述べる.
AIはあくまで人間にとって腹直筋のような意識してコントロールできる随意筋のような存在でなければならない.AIを心臓のような不随意筋的な存在にしてはならない.メインフレームに
AIを据え置いてはならない.また,メカニズムを分かっていないのに使おうとすれば,いずれ大惨事を招くことになる.その最たる例は”原発事故”である.
これを回避するために,第1夜でマックス・テグマーク氏が述べるように,失敗する前に用意しておくという”安全工学”を行う必要がある.
そもそも,AIブームは徐々に収束しつつあるように思える.ファジイ集合の時と同じように,いずれ上手くいく原因が突き止められ,
ブームも終焉するだろう.その前に次のテクノロジーのブームを予測しておくことはビジネスで成功するなら必要であろう.