芋の独り言

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人間社会は細胞内社会の構造を反映している

人間社会は細胞内の構造に似ている.というより,細胞学を学ぶ上で,細胞小器官が人間社会の施設に例えることができる. 例えば,ミトコンドリアはエネルギー産生の場で,火力発電所と例えられる.また,細胞内を満たす細胞質ゾルには様々な物質が含まさっており,まるで人間社会のようである.
役割を得て働くタンパク質もあれば,異常なタンパク質が凝集して細胞を破壊する.異常タンパク質の凝集体はまさに,働かないニートと呼ばれるような存在,いや,もっと悪い存在かもしれない.これは細胞を破壊し, 深刻な病気を引き起こす.人間社会における深刻な病気は,経済破綻であると対応して言えるかもしれない.
通常,異常タンパク質は産生された時点でユビキチン化され,分子シャペロンの働きで正常になるように矯正され,それでも直らない場合はプロテアソームでバラバラに分解される.人間社会において,分子シャペロンの働きは, 少年院や刑務所などの更生施設と例えられるだろう.しかし,プロテアソームのようなものは人間社会にあるだろうか?