芋の独り言

当ブログへのアクセスは当ブログのプライバシーポリシーに同意したものとみなします.

パワポは時代遅れ?:LaTeXでプレゼン資料作り(Windows)

Markdownでは公的文書は書けない?ですが, \LaTeXならば公的技術文書もかけ,その上スライド資料も作れるとのこと. じゃあ,\LaTeXやるっきゃないっしょ!ってことで以下の本の付録DVDでLaTeX環境を整えました.

[改訂第7版]LaTeX2ε美文書作成入門

[改訂第7版]LaTeX2ε美文書作成入門

基本的なコトは以上の本に書いてあるかと思います. ただし,ソースコードの挿入など,記述していない点もあり,本を見ても分からない点があれば素直にググればよいかと.

> cd ~\texlive\2017\texmf-dist\tex\latex\追加するパッケージのフォルダ名
> mktexlsr

Beamer:カラーやフォントの選択など

  • テーマ選択: \usetheme{テーマ}
    • AnnArbor
    • Antibes
    • bars
    • Bergen
    • Berkeley
    • Berlin
    • Boadilla
    • boxes
    • CambridgeUS
    • classic
    • Copenhagen
    • Darmstadt
    • default
    • Dresden
    • EastLansing
    • Frankfurt
    • Goettingen
    • Hannover
    • Ilmenau
    • JuanLesPins
    • lined
    • Luebeck
    • Madrid
    • Malmoe
    • Marburg
    • Montpellier
    • PaloAlto
    • Pittsburgh
    • plain
    • Rochester
    • shadow
    • sidebar
    • Singapore
    • split
    • Szeged
    • tree
    • Warsaw
  • カラーの選択:\usecolortheme{カラー}
    • albatross
    • beaver
    • beetle
    • crane
    • default
    • dolphin
    • dove
    • fly
    • lily
    • monarca
    • orchid
    • rose
    • seagull
    • seahorse
    • sidebartab
    • spruce
    • whale
    • wolverine
  • フォントの選択:\usefonttheme{フォント}\setbeamerfont{}でも可?)
    • default
    • professionalfonts
    • serif
    • structurebold
    • structureitalicserif
    • structuresmallcapsserif
    • オプション:onlysmall,onlylarge
  • フレームの内側の部品のテーマの選択:\useinnertheme{}
    • circles
    • default
    • inmargin
    • rectangles
    • rounded
  • ヘッダーやフッダーのテーマの選択:\useoutertheme{}
    • default
    • infolines
    • miniframes
    • shadow
    • sidebar
    • smoothbars
    • smoothtree
    • split
    • tree

また,数式中($$\[\])に日本語を書くとエラーになります. しかし,数式中に日本語を交えて説明しないと分からない時もあるかと思います. そんな時は\text{日本語}とすると,とりあえずエラーはでません.
参考:LaTeXで琉大数理科の修論を書くためのガイド

ソースコードの挿入(beamerで)

mintedを使うために,プリアンブルに

\usepackage{minted}
\setminted {
    linenos,
    mathescape,
        numbersep=5pt,
        frame=lines,
        framesep=2mm,
}

を書きます.
listingsに関しては,以上の参考サイトを参考に.
そして,beamerで以上のパッケージでソースコードを入れる際には

\begin{frame}[fragile]
ソースコードの記述
\end{frame}

というようにframeに”[fragile]”を付けないとダメみたいですね~ 付けないとエラーが出てPDF出力してくれません.
それで,”ソースコードの記述部分”に以下のように書けばいいと.

% verbatim
\begin{verbatim}
import numpy as np
a = np.array([])
\end{verbatim}
% lstlisting
\begin{lstlisting}[language=python,caption=~,label=~]
import numpy as np
a = np.array([])
\end{lstlisting}
% minted
\begin{minted}{python}
import numpy as np
a = np.array([])
\end{minted}

TexWorks

付録DVDで\LaTeX環境を整えた場合,TexWorksというエディタ?が入っていて, これでtexファイルの作成からPDF出力まですべてできちゃうのでラクです. コンパイル+PDF出力はウィンドウのバーにある再生ボタンみたいのをクリックすればPDF出力まで自動でやってくれます. その際に”タイプセット”が”pLaTex(ptex2pdf)”になっていることを確認しておいてください.

minted使う際に(TexWorksの設定変更)

mintedを使っているtexファイルのコンパイルには”-shell-escape”オプションを付ける必要があるとのこと. しかし,TexWorksのインストール時のデフォルト設定では”-shell-escape”オプションが設定されてない”pLaTex(ptex2pdf)”でコンパイルするのでエラーになる.
そこで,TexWorksのウィンドウのバーの”編集”->”設定”->”タイプセット”->”タイプセットの方法” ->”pLaTex(ptex2pdf)”を選択して,”編集”ボタンをクリック. ”+”ボタンを押して,”引数”に”-shell-escape”を追加して,設定を閉じます.
この時,引数の順番を以下のようにしてください. でないと認識してくれないようでエラーを吐きます. 引数の順番を以下のようにしないとダメだってことが分かるのに,かなり右往左往しました...

f:id:kusoimox:20191115152137p:plain
タイプセット”pLaTeX”の引数設定

*参考

おわりに

パワポよりPDFとして準備しておいた方が,万が一を考えたら良さそうだと思います.
PDFだけでプレゼンテーションする。 | 電脳メモ
\uparrowとはいえ,Adobe製品って一時期インストールしないほうがいいみたいなことがあったかと思いますが...
まぁ,PDFはたいていのブラウザ(PCにデフォルトで入っているような)で表示できるのに対し, パワポはOfficeソフトがないと使えませんからね~
今後は\LaTeXで資料を作成しましょう~♪