芋の独り言

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大脳基底核と大脳辺縁系,ざっくりと位置を把握しよう

大脳基底核大脳辺縁系の位置関係がよく分からなかったので,自分なりにまとめてみました. 間違っていたらご指摘お願いします.

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前頭部から見た断面のザックリとした領域.大脳新皮質前頭葉に属する楔前部・内側前頭前野後頭葉に属する楔状葉などの大脳皮質の内側(大脳半球で向かい合っているトコロ)は省略しています.
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左側面から見た断面のザックリとした領域.大脳新皮質前頭葉に属する楔前部・内側前頭前野後頭葉に属する楔状葉などの大脳皮質の内側(大脳半球で向かい合っているトコロ)は省略しています.
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中枢神経系(脳と脊髄)の神経細胞ニューロン)と大脳とのおおまかな関連

大脳(終脳)部分(間脳も含めて図示+以下に示す)をザックリと以上の図のように領域を分けられるかと思います.

灰白質と白質というのはニューロン単位でざっくりと以下の部分が相当しています. 灰白質ニューロンの細胞体部分が集まってるトコで,情報処理を行っているトコです. 対して白質はニューロンの軸索部分が集まっているトコで,情報通信を行っているトコです.

軸索はケーブル・導線みたいなもんで,ケーブルの被膜部分がニューロンのミエリン鞘です. ミエリン鞘はケーブルと同じく絶縁体であり,漏電するのを防ぎます.
ただし,軸索すべてがミエリン鞘で覆われているのではなく,ランビエ絞輪という剥き出し部分があります. ランビエ絞輪からナトリウムイオンが出入りすることで,軸索内部の極性が変化し, 電流が流れる(ようにみえる)のです. ケーブルという点では以上のようなイメージですね.

また,被服部分であるミエリン鞘は,中枢神経系ではグリア細胞の一種であるオリゴデンドロサイト(乏突起膠細胞)というものが 担当しており,末梢神経系ではシュワン細胞というものが担当しています. そもそもミエリン鞘がないパターンもあります.

詳しくは


10分でわかる脳の構造と機能vol.7「大脳辺縁系」‐畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター‐


10分でわかる脳の構造と機能vol 6「大脳基底核」‐畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター‐