芋の独り言

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【MEMORIES】今なら現状の風刺になってた...

大友克洋氏総指揮のアニメ映画”MEMORIES”を視ました. ja.wikipedia.org このアニメ映画は

  1. 彼女の想いで
  2. 最臭兵器
  3. 大砲の町

短編3つから編成されています. 中々に面白い作品でした. いつも通り?の独特の世界観で,社会の風刺もある程度要素としてあるかなぁ.

エピソード1は,”辛いものでも現実を受け入れて生きてかなきゃ夢に飲み込まれるぞ”的なメッセージの話だと思いました. 彼女の思い出の中にまんまと引きずり込まれたミゲルの役は山寺宏一さんと, 山ちゃんはホント色んなトコに出てくるよな~とも思って視ました. 別の記事にして書くつもりですが,”ショートピース”の九十九でも山ちゃんが声をやってましたね~ あと,故・今敏さんや 攻殻機動隊SACで私は知った菅野よう子さんがエピソード1の制作に関わっていたのが驚きでした. たしかに作画は今敏さんっぽいですね. 私が知っている他の方では,電気グルーヴ石野卓球が映画全体?のOP・EDを担当してたっぽい.クレジットで名前が出てきたので. 気になった方はググってください.

エピソード2は,ホント今視ると,現状の風刺じゃないかと思うような内容でした... おそらく制作陣はそんなことを考えずコミカルに描いただけだと思うのですが, 予言になってしまいました. ストーリーの舞台は日本の山梨でしたが, 現実でも似たようなことがあり,未だにその害が続いていますよね... ホント笑えないけど,主人公の阿保さ無能っぷりに腹抱えて笑ってしまいましたよwww もう止めてくれ~,オマエはその場から動くな~ってな感じで. 研究員のくせに自分が感染源と最後まで気づかずに毒を撒き散らして植物以外の生命がバッタバッタと死んでいくという... コメディーだけどバッドエンドでした. 今視たほうがイイかもですね.

エピソード3は,作画?が上記の2つのエピソードはまるっきり変わっていて, 絵本的な絵でありながら, 軍国主義の町に住むある少年とその家族の日常というようなストーリーでした. WW2の大日本帝国や北の国の風刺にも私は思えましたが,市民の暮らしの様子としてはそれよりはまだマシなのかな~っというような感じ. しかし,大砲を打ちまくるのがあたり前となっているので,子供たちはそれが異常だと思わず, 憧れを抱いているというのにちょっとした恐怖がありますね. そして,最期まで何のために大砲を打っているのか,どこと戦っているのか明かされないままでした. 一瞬町の外が荒野であるのが窺えるシーンがあったのですが, もしかして,敵はいないのに大砲を打ち続けているということなのでしょうか? そして,そのことに市民は誰一人気づかないという... これは風刺ですね.