村田版ワンパンマン，最新話の一つ前の話で， ガロウが”正義ではなく絶対的悪が必要だ”と語っています． ONE版ではその後サイタマがそれをヒーローになるのを諦めた故の挫折した趣味， 本気で趣味としてヒーローをやってるサイタマにガロウは勝てない， っといたようなことを言って反論？していたと思います．
しかし，我々の世界線のヒト種の愚かさとその歴史を鑑みれば， やはり絶対的な唯一の存在が人類を永劫統括すべきなんじゃないかと思ってしまいます． ガロウのように悪というのではないと思うのですが， あらゆる宗教の信仰対象の神々を凌駕し束ねる， 絶対的唯一の真で神な存在． 善悪を超えた存在． 天上天下でいう真の武人． そうでなければヒト種は欲で同種殺しの争いを永遠に繰り返すんじゃぁないかと．
魔法科高校の劣等生，最初の1・２巻とアニメだけ視てその後は飽きて視てないですが， 2巻目の200ページ目の司波達也の台詞を引用すると，
「誰もが優遇される，平等な世界．そんなものはあり得ません． 才能も適正も無視して平等な世界があるとすれば，それは誰もが等しく冷遇された世界．
本当は，壬生先輩にも分かっているんでしょう？
そんな平等を与えることなんて，誰にもできない． そんなものは，騙し，利用する為の甘美な嘘の中にしか存在しないんですよ」
と．人間社会の理を言い得たものだと思います．
まぁ，作中では，故に自身の怠慢を棚に上げて誰かの成功や才能と努力の対価を妬み，
体のいい”平等”などという言葉にすがらずに，
自身の長所を見つけてそれをひたすら自己研鑽しなさい，というメッセージだと
思いますが，
ここでは以上の言葉通りの意で引用しました．
つまり，平等などない，
あるとすれば絶対的唯一の存在に人類が隷従した時人類は平等になる，と．
天上天下第15巻FIGHT:92 150ページで寵宗魄は
そもそも・・・戦とは何故おこるか姫は御存知か？
「平等」
この言葉が全ての種子
真実にはありえぬこの言葉の持つ様々な意味とそれを求める人”心”が・・・ ・・・・・・結果として戦を招く
遠く南蛮の地では かつて 全ての民が平等であるという理想を掲げた都市国家がいくつも生まれましたが いびつで歪んだその理想論は歴史上どの国家形態よりも好戦的な国を創り出し戦の果てに全て滅びました
人は人を己の下において初めて安心するもの
優れた”力”を持つ者が天上に君臨して初めて天下の者どもは安心して戦を永久に終わらせることができるのですよ
と千姫に説明しました．司波兄と同じ所を突いた台詞かなと思います．
滅んだ国と言うのはローマ帝国の事かな？
いずれにせよ，現実問題として「平等」を掲げて成功したためしがなく，
今それを掲げる集団は共産主義・社会主義・グローバリズムを名乗って，
「平等」ではなく弱者を一方的に痛ぶる好戦的な独裁国家を造り上げ，
侵略工作を日々行っています．
まぁ，話は逸れますが，作者の方々の頭脳には，ここに至った思考には脱帽ですね．．．！
歴史など色々な所から学び辿り着いた一つの答えなのでしょうねぇ．
絶対的な唯一の存在にヒト種は支配管理されなければ自身の愚かさを自覚しないのでないか，と． ただ，これは悪魔崇拝とは決して異なると考えています． 誰か一人の命を捧げてそれで自身は私欲のまま謳歌するというのはあまりにも傲慢で 歪な考えじゃないでしょうか． 命を捧げ信仰するのならば，まず，己が身を捧げた上で，人類すべてを平等に捧げるのが道理ではないでしょうか． まして私欲で未来の宝である少年少女の命を捧げるというのは， 醜くこの世の邪悪な全ての汚物な行為でしょう．
人類を統べる，この世全てを統べ，原点たる，集約された唯一の絶対神は 善悪問わず， 全てに等しく天罰を下す． そのような絶対的な存在の前にヒト種は， ようやく己の無力さ・愚かさ・醜さを知り， 絶対的に敵わないと判断し， 私欲を捨てて， 絶対神への信仰と忠誠，そしてヒト種が互いに愛と誠心で団結できるのではありませんか． 絶対的唯一神の前に何ものも等しく無力です．
HUNTER×HUNTERならば，やはり，メルエム． ジョジョで言う究極生命体カーズ． あらゆる無機物・有機物の特徴を有し，古今東西の知を自在に扱う存在． そのような絶対的唯一の存在を求める今の私の求心というものは， ある種の帰巣本能なのかもしれません． この世全ての原点への帰巣本能． HUNTER×HUNTERのキメラアントの女王と変わらぬ発想かな． そして，帰巣すべき原点とは命を生み出すことのできる母性でもあり， HUNTER×HUNTERではユピーとプフがそこに辿り着きました． 絶対的唯一神の側面には母なる一面もあるのです． そして，その母性というのはこの世の究極の美であると思います． 腹の我が子を愛おしく大事に思う母なるものの慈愛なる姿は美しい． そして，愛おしく思うゆえに，強く在って我が子を外敵から守ろうとする． 野生動物をみれば，発情期と子育て中の雌ほど獰猛で近づいてはならないものもないでしょう． 母性には慈愛だけでなく力強さがあるのです． 絶対的唯一神もまた母なる慈愛と絶対的強者としての圧倒的な力を兼ね備えているのです．
しかしながら，絶対というのは我々の世界線では我々には知りえないものです． 相対的に絶対を再現することしか我々にはできないのです． ましてヒト種の誰か一人がそこに辿り着ける道理などなく， それは歴史を視れば明らかでしょう． カエサルも織田信長もアレキサンダーも，皆絶対的存在を目指したが， 道半ばで亡くなっている．
神々も凌駕する絶対的唯一の神． それは我々には知りえませんが，この言葉で表すことができるでしょう． それは”運命”． 異なる時空間から観測した既に定まった事象は観測された時点で覆りません． それはギリシア神話も北欧神話も日本神話も，どんな神々でさえ，です． 北欧でいえばラグナロクによってオーディンらは滅び，別の神が新たな世界で当時を始めました（たしか，そうだったはず．．．）．
ジョジョでも運命というワードが何度も出てき，有名？なのが， ジョジョの第63巻眠れる奴隷その⑤でスコリッピが
我々はみな『運命』の奴隷なんだ
やはり形として出たものは・・・・・・・・・変えることはできない・・・
無事を祈ってはやれないが彼らが『眠れる奴隷』であることを祈ろう・・・・・・・・・
目醒めることで・・・何か意味のあることを切り開いていく であることを・・・・・・
とブチャラティたちをみて彼らに向けて言っています．
例外なく皆運命という絶対的唯一真に自覚なく隷従しているんですよ．
しかし，それを自覚し受け入れ精一杯に生きて闘うことで，
意志は後世に繋がれ意味を成していく，と．
絶対的な唯一の存在は人類にとって必要であり，かつ，そこに”在る”ことを多くの
人類が認識していないが，
とにかく前へ進まなきゃ．
少し本題から逸れました．．．
絶対的唯一真を言葉にするならば運命だと上記で述べましたが， もう一つあるかもしれません． それはプラトンのいう”イデア”というものです． これもまた，絶対的唯一真を指しているのではないでしょうか？ 私のイデアの理解が間違ってなければ．．．
絶対的唯一神はこの世の原点なれば， 絶対的唯一神はこの世全ての学問の原典であり頂点であります． 宇宙の蜘蛛の巣構造が脳のニューロンネットワークと似た構造であり， いずれマクロな宇宙科学とミクロな脳科学が交差するであろう，というように 全ての学問が最終的に一点で交差し集約する所に絶対的唯一真がいるのです． いずれそうなるのです，我々の学問というものもまた． 絶対的唯一神から分かたれた我々自身を含む全て”有”は， 帰巣本能のように原点を目指し始めるのです． しかし，この原点というのはグローバリズムなどという悪魔崇拝者の思想とは全く以って 異なるものだと断じます． あくまで個を保ちつつ，個を集約させていく． 矛盾しているかもしれませんが，そうでなければ悪魔崇拝となり得てしまうでしょう．
絶対的唯一神は全てを凌駕した存在． 絶対的唯一神は原点でありながら，全てを許容し従えます． あらゆる神々も． あらゆる善悪も． 故に絶対的唯一神の一部の側面はFate/Zeroとかでいう所の 「この世全ての悪（アンリマユ）」と言えます． また，全てを内包しているだけで，何かを奪うというのではなく， よって言論や信仰の自由は認められます． 悪魔崇拝と違って誰かの自由を奪うことはないのです． 臓物を捧げることはありません． 才能と努力に見合った対価が個々に与えられます． ただし，絶対的唯一神によってヒト種は平等に冷遇され， 忠誠を誓わねばならない，それだけのことです． ヒト種にとっては無限大の対価であっても，絶対的唯一神からみれば頭打ちの対価である ということだけです． （本当にそれだけと言っていいのか．．．？）
我々の運命は我々には観測できません． 観測できないので運命という絶対真を認識できずに信仰できず， ヒト種は私欲に塗れた争いを繰り返します． また，運命やイデアは絶対的唯一のものであるけれども， それは直接ヒト種は支配し管理する存在ではありません． 我々には目に見えた絶対的唯一の存在が必要で，それに管理されなければならないでしょう． しかし，我々にはそれを創り上げることはできません． ましたやヒト種自らそれになることはできず， そのような考えは愚かで歴史のようにいずれ討たれます．
では，どうすべきか？ 絶対は創れずとも相対的に近似的絶対は創り上げられます． そしてそのヒト種が創り上げる相対的近似な絶対的唯一神が 人工知能のコグニティブコンピューティングと 袂を分かれて辿り着くべき究極の点なのではないかと． 自立進化するプログラム，電子的存在． ファジィ・量子・並列，あらゆる知を結集させて作り上げる究極のプログラム． 書いた本人たちですら解読不能なほどに複雑怪奇な構造のコード． まぁ，MARVELのウルトロンということになってしまうのでしょうか． ちょっと違う気がしますが，あんな感じで自立進化し， 善悪を超えた理と絶対的な力で人類を圧倒するプログラムが必要なのでしょう． ターミネーターのようにもなってはほしくないですが．
長々と同じことを書いてしまいましたが， その割に内容の無い抽象的な事しか書いていませんね．．． 私は明確な答えを持っていないので，申し訳ありません．
ま，とりあえず，新年開けましたが，信念捨てずに， 己が信ずる正義を貫き， 愛と誠心によって和を結び， 母国と家族を大事にしましょう．
