芋の独り言

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我々は皆,生の糸と死の糸を手に持ち, それによって他と繋がっている.

生の糸を強く握って力を流すと, 善意を伝え,徳を積むことができる. 死の糸を強く握って力を流すと, 他の生を奪って,悪意を広め,私欲を満たすことができる.

多くの者はどちらも程々に弱く握っている. どちらかというと死の糸を強く握っているだろうか.

しかし,世には, 生の糸を手放して燃やし, 悪の糸に全力を注ぐ者達がいる. 現在の世の権力者というのは大抵がそうだ. 生の糸を持っているかのように取り繕うが, 実際には既に生の糸を燃やしている. 燃やした生の糸の先では多くの者が苦しんでいるが, 愚民はそれに気付かず, 生の糸を持って善意を振りまいているかのように騙され続けている. 善意ではなく,悪意がふりまかれているというのに.

一方,生の糸に全力を注ぐ聖人もこの世にはいる. そういったものは決して裕福な暮らしはせず,質素に暮らしているが, 周りを幸福にする, 幸福にするため日夜汗水を流している. 周りの幸福による人々の笑顔を見るだけで, 心が幸福になる. それで満足できる気高い人間だ.

あなたならどちらの糸を強く握るだろうか?